2018年05月08日
浄土真宗大谷派の葬儀のやり方と本願寺派との違い
浄土真宗はいくつかの宗派に分かれていますが、その中でも大きなグループを形成しているのが真宗大谷派です。真宗大谷派は京都にある真宗本廟(通称は東本願寺)を本山とする宗派であり、阿弥陀如来を本尊としているのが特徴です。
葬儀のスタイルは故人やその家族が信仰している宗教によって変わりますが、真宗大谷派の場合は枕勤め、通夜、葬儀、火葬の順で進みます。枕勤めとは自宅の仏壇の前などに故人を安置し、家族を中心に親しい人のみで行うお勤めのことです。
また、枕勤めを終えたら通夜、葬儀、火葬を行い、遺骨を持ち帰ったら環骨勤行と初七日法要を行います。その後、七日ごとのお勤めや四十九日法要、年回忌などを行って故人を弔うのが一般的なスタイルとなっています。浄土真宗には大谷派の他に本願寺派がありますが、お葬式のスタイルに二つの違いはあまりありません。
特徴的な違いとしては焼香の際のお香を入れる回数が大谷派は2回、本願寺派は1回となっています。この時、お香を額に押しいただく人がいますが、浄土真宗ではいずれの宗派でも押しいただかないのがマナーとされています。その他の近いついては、数珠の持ち方やお経の節回しなどがあり、仏壇・仏具などにも違いが見られます。