2016年11月22日

相続税関する配偶者控除の基礎知識

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夫婦どちらかが先に他界した際に、妻または夫が残された遺産を相続しなければなりません。その際にかかる税金が相続税ですが、税金が安くなる制度があります。ここでは相続の際の配偶者控除の基礎知識に関してご案内致します。そもそも夫婦は一緒に助け合って生活をしていて、被相続人が財産を作るために大きな役割を果たしています。また配偶者の老後を保障する必要もあります。

さらに、夫婦は同世代であることが多いため、短期間のうちに相続が2回発生し、もう一度同じ財産に相続税がかかることもあります。以上のことを配慮し、配偶者控除が生まれました。控除を受けるためには、婚姻の届出が必要です。これは、婚姻期間に関係なく適用されます。たとえ、1日であっても正式な婚姻関係にあれば、受けることができます。しかし、仮装または隠ぺいされていた財産は特例の対象とならないので注意が必要です。

また、受ける場合には申告期限までに相続分を決め、申告書を出さなければなりません。ただし、相続分が決まらなくても、受けられる救済措置もあるので、最寄りの役所や行政書士などに相談してみると良いでしょう。