2016年11月25日
相続税対策には生命保険が有効手段のひとつ
相続税対策に生命保険は有効な1つではありますが、活用法を知らないと最大限生かすことができません。平成27年より相続税の改正で基礎控除が引き下げられたことにより税の対象になる人が増えます。これから税対策を考える人は多いでしょう。そこで対策として有効なのが生命保険です。対策としてこれを活用するメリットはいくつかあります。まずは財産評価引き下げ(非課税枠活用)です。
死亡保険金の非課税の限度額は500×法定相続人の数です。控除額により相続財産の評価額を下げることができます。ぎりぎりで税が発生するような場合は保険を活用することで税を回避できる可能性もあります。例えば法定相続人が3人いると1500万円の控除を受けることができてしまいます。現金でそのまま持っているとその金額が税の対象になりますが、保険の死亡保険金で受け取るとそれだけで恩恵を受けることができ、有利になるといえます。
そして遺産分割です。相続人が複数いる場合、兄弟など家族で権利を巡って争いが起きるケースが多々あります。現金や不動産などの場合はすぐに分割できず、争いの元となります。それに対して生命保険の死亡保険金は受取人固有の財産であるため、遺産分割協議の対象外となります。特定の相続人だけに財産を残したいと言う場合に活用できます。